木材には、無垢材と集成材というものがあります。
無垢とは純粋無垢という言葉からきている通り、木そのものということですが、集成材は、集めて成り立つ材料ということで、数枚の板を接着剤で貼り固めたものです。
集成材(しゅうせいざい)とは、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料である。
集成材の第一の利点はくるいが少ない点です。
木のクセなどを読む熟練した経験を必要としないので、施工しやすく、品質的な均一性がとりやすいのです。建材としての集成材は施工し易い材料ということができます。
反面、呼吸しない木を接着剤で寄せ集めているため、木の大きな魅力の一つである調湿機能も期待できません。
大きな問題として、接合に使われる接着剤(化学物質)によるシックハウス症候群が挙げられます。
- 木材素材よりも強度のばらつきが小さい。
- そのため設計強度を大きく取ることができる。
- 通常の木材では得られない大きな断面のもの、湾曲した形状のものを作ることができる。
- スギなどの間伐材や歪みの出やすいカラマツなどを有効に活用できる。
- 乾燥による変形・割れ等の狂いが生じにくい。
- 無垢の木材よりも製造コストがかかる。
- 技術的に未熟な製品では、接着面がはがれ隙間ができる場合がある。
- 接着剤の成分によっては、廃棄(焼却)時に環境負荷が大きくなることがある。
- 接着剤として使用される成分に、シックハウス症候群の原因といわれるホルムアルデヒド等の化学物質が含まれるケースがある。
集成材に対し、無垢材は含水率が高く、伸縮、割れ、反りなどが生じるという扱いにくさ、品質のばらつき、規格にあわせにくいという面があります。
木の特性を損なわず、生きた木として乾燥させる技術「燻煙熱処理木材」 »
無垢材の含水率の高さを、燻煙熱処理で乾燥させることで
- 狂いが少ない
- ひび割れしにくい
- 呼吸する生きている木材
木が放出するフィトンチッドという成分の中には、住む人のストレスを和らげ、リラックスさせてくれる効果があると言われます。この成分には空気を浄化したり悪臭を消したりする消臭・脱臭効果に加えて、調湿機能で結露を防ぎ、カビやダニなどへの防虫・抗菌にも効果がありますから、清潔で快適な室内環境を保ち続けられるのです。